チベット辺境
〜塩井の町〜


豊かに広がる段々畑。
あちこちで農作業をする人々や家畜の姿が見える。

更に行くと道が分からなくなり、立ち往生。
道を求めて畑の畦を歩いていると、農作業をしていたおじさんが手招きしてくる。
近づいてゆくと、家の軒先に植わっていた林檎の木から、真っ赤に熟れた林檎を5個ももいで、食べていいよと言ってくれた。
宝石みたいにきれいな林檎を握りしめ、本当に嬉しくてお礼を言うと、おじさんは更に手招きして、家の中へと入ってゆく。
ついてゆくと、違う道へと続く裏口の鍵を開けてくれ、あっちへ行ってごらんと指差してくれた。
突然の出会いで、何を聞いたわけでもないのに親切にしてくれたおじさんに、何度も手を振りながら、更に道を行く。

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