元謀土林
〜鉄道の旅〜

雲南十八怪という言葉がある。
雲南に来たら一度は耳にするが、意味は日本の「七不思議」と同じだ。
その中に、「列車はバスより遅い」という怪がある。
列車といえば、「バスより便利、バスより長距離、バスより速い」イメージがある。しかしここ雲南で、そのイメージは通用しない。山岳地帯のため鉄道の敷設率が低く、バスに乗るほうが便利で速いのだ。

私自身も、これまで列車に乗ったことは一度しかない。それも夜行だけである。
しかし山岳地帯ゆえ、車窓からの眺めが素晴らしいという列車に、一度は乗ってみたいとも思っていた。
数少ない路線の中で、四川まで走る列車がある。かなりのろいが、かなり安い(元謀まで13元ほど)、地元民がのんびりと行き来するのに使う列車だ。
その列車が、目的地である「黒井古都」「元謀土林」まで通じているというので、今回の旅は、列車で行くことに決めた。


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