チベット辺境
〜塩井の町〜
宿の屋上から町を眺めていると、不思議なものが目に飛び込んできた。
町の一番はずれ、渓谷が落ち込むギリギリの崖っぷちに、何か墓のようなものが建っているのだ。私たちはそれを目指して、町を奥へと歩き始めた。
やさしい影の落ちる道の向こうから、チベット族の親子連れが歩いてくる。
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