チベット辺境
〜キリスト教会・仏教寺院〜


壁のあちこちに、奇妙でおどろおどろしい仮面がかけられている。
右の仮面、よく見ると人を食べているのが分かるだろうか。頭の上には無数の骸骨。
「これも死神ですか」とたずねると、ラマ僧は「そうだよ」と答えてくれた。

「祭りの日には、この仮面をかぶって、三日三晩踊り続けるんだ」
「三日三晩ですか!一人の人が、ですか?休みながら、ですよね」
「そう、休みながら一人の人が踊り続けるんだ」

チベット仏教に詳しくないことを悔やみながら、なぜ死神を祭るのかを聞くと、なまりが激しかったためあまり聞き取れた自信がないのだが、死後の世界での安楽を願うのだというようなことを答えてくれた。

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