ラマ僧の偉い人が、私たちを手招きして、二階の奥まった部屋に案内してくれた。
秘密の部屋めいた、その謎の部屋。何だろうかと足を踏み入れた途端、私たちは部屋の壁に描かれた不気味なモノを見て、言葉を失う。
小さな部屋には祭壇、仮面、そして骸骨を描いた壁画。「これは…何ですか?」と聞くと、ラマ僧は笑って「死神だよ」と答えてくれた。
黒く塗られた壁一面に、黄金色の筆で死神が描かれている。
その不気味さ、吸い込まれそうな威圧感、何で死神を祭ってるんだろう、とおろおろする私たちを見て、ラマ僧はくすくす笑いながら「ナンダコレ」と私たちの物まねを始めた(笑)
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